ボーナスが出ない、または想定より大幅に減ると、住宅ローンのボーナス払いやカードのボーナス一括払いなど、あてにしていた支払いの見通しが崩れます。
結論から言うと、最初にやることは借入先を探すことではありません。支払いの内訳を確認し、優先順位を決め、相談できる窓口を先に把握することです。この記事では、その手順を5つに分けて整理します。
実際の家計をどう整理するかの具体例は、ボーナス減額で生活費が足りないケース|家計を整理する具体例で紹介しています。
ボーナスが出ないときにまず確認する5つのこと
次の順番で確認すると、必要な行動が整理しやすくなります。
- 就業規則と雇用契約で賞与の扱いを確認する
- ボーナス払いに設定している支払いを洗い出す
- 支払いの優先順位を決める
- 支払先へ早めに相談する
- 公的な支援制度・相談窓口を確認する
1. 就業規則と雇用契約で賞与の扱いを確認する
賞与は、支給の有無や金額の決め方が就業規則や労働契約で定められている場合と、支給が約束されていない場合があります。まず自分の勤務先でどう定められているかを確認してください。
支給されるはずの賞与が支払われない場合や、労働条件について疑問がある場合は、都道府県労働局や労働基準監督署の相談窓口で相談できます。
2. ボーナス払いに設定している支払いを洗い出す
ボーナスをあてにした支払いは、意識していないところに残っていることがあります。次の項目を確認してください。
- 住宅ローンのボーナス返済月と金額
- クレジットカードのボーナス一括払い、ボーナス併用払い
- 年払いの保険料、税金、車検・自動車税などの年単位の支出
- 学費や更新料など、時期が決まっている支出
洗い出したら、支払日と金額を並べて、いつ、いくら不足するのかを数字で確認します。不足額が分からないまま対処しようとすると、必要以上に借りてしまうことがあります。
3. 支払いの優先順位を決める
すべてを同時に支払えない場合、優先順位を決める必要があります。一般的には、遅れたときの影響が大きいものから順に確保します。
- 住まいに関わる支払い(家賃、住宅ローン)
- ライフラインに関わる支払い(電気、ガス、水道)
- 税金・社会保険料
- その他の支払い
優先順位を決めたら、後回しにするものについては次の項目のとおり、支払先へ先に連絡します。何も言わずに遅れるのと、事前に相談するのでは、その後の扱いが変わる場合があります。
4. 支払先へ早めに相談する
支払いが難しいと分かった時点で連絡すると、分割や期日の変更など、選べる方法が残っている場合があります。
- 住宅ローン:借入先の金融機関に返済条件の相談窓口があります
- 税金・保険料:自治体の担当窓口で納付の相談ができる場合があります
- 公共料金:支払期日の延長を相談できる場合があります
- クレジットカード・ローン:支払方法の変更を相談できる場合があります
返済についての相談先が分からない場合は、日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターや、金融庁の多重債務者対策のページを確認してください(いずれも2026年8月27日確認)。
相談するときは、次の内容を先に手元にまとめておくと話が早く進みます。
| まとめておく内容 | 確認する場所 |
|---|---|
| 支払う予定だった金額と支払日 | 請求書、明細、契約書面 |
| いま用意できる金額 | 口座残高、当月の手取り |
| 不足している金額 | 上記2つの差額 |
| いつなら支払えるか | 次の給与日、収入の見込み |
「払えません」とだけ伝えるより、いくら不足していて、いつなら支払えるかを示せたほうが、相手側も対応を検討しやすくなります。
ボーナス払いの設定そのものを見直す
次のボーナスも確実とは限らない場合、ボーナス払いの設定を続けるかどうかを検討する必要があります。
- 住宅ローンのボーナス返済部分を毎月返済へ変更できるか、金融機関に相談する
- クレジットカードのボーナス払いの利用を止め、毎月払いに切り替える
- 年払いにしている費用を、月払いに変更できるか確認する
月々の負担は増えますが、年に数回まとまった支払いが集中する状態を解消できます。
5. 公的な支援制度・相談窓口を確認する
収入の減少が続く場合は、借入れの前に利用できる制度があります。いずれも公的な制度です。
- 生活困窮者自立支援制度(厚生労働省):仕事の支援、住まいの支援、家計の立て直しの支援などを行う制度です。自立相談支援機関の窓口一覧が案内されています。
- 生活福祉資金貸付制度(厚生労働省):他から資金を借り受けることが困難な世帯に対し、都道府県社会福祉協議会が貸付を行う制度です。
- 全国社会福祉協議会:お住まいの地域の社会福祉協議会を探せます。
- 法テラス(日本司法支援センター):借金や生活上の法的トラブルの相談窓口です。
いずれも要件や取り扱いが自治体によって異なります。詳細は各窓口でご確認ください(2026年8月27日確認)。
借入れを検討する場合に確認すること
上記を確認したうえで、一時的な不足を補うために借入れを検討する場合は、次の点を先に決めてください。
- 不足額はいくらか(余裕を見て多めに借りない)
- いつまでに返せるか
- 毎月いくらなら無理なく返せるか
- 他社からの借入残高はいくらか
貸金業者からの借入れには総量規制があり、原則として年収の3分の1を超える貸付けは行えないとされています(金融庁「貸金業法Q&A」、2026年8月27日確認)。
ボーナスが出ない状況が続く見込みであれば、ボーナス払いの設定そのものを見直す必要があります。家計側の見直しについてはキャッシングを利用する前に家計を見直そうもあわせてご確認ください。
よくある質問
ボーナス払いだけ支払えない場合、どうすればよいですか?
支払期日より前に、カード会社や金融機関の窓口へ連絡してください。支払方法の変更に応じてもらえる場合があります。連絡せずに遅れると、選べる方法が減ることがあります。
公的な貸付制度と、キャッシングは何が違いますか?
公的な貸付制度は要件を満たす世帯を対象に、社会福祉協議会などが実施するものです。対象や手続きが異なるため、まず相談窓口で確認してください。
ボーナスが出ないことは会社に確認してもよいですか?
賞与の扱いは就業規則や労働契約で定められている場合があります。まず書面を確認し、疑問があれば労働局や労働基準監督署の相談窓口を利用できます。
まとめ
ボーナスが出ない、減ったときにまず行うのは、支払いの洗い出しと優先順位の決定、そして支払先への早めの相談です。
収入の減少が続く場合は、公的な支援制度や相談窓口を先に確認してください。借入れを検討する場合も、不足額と返済できる金額を決めてからにすることで、翌月以降の負担を抑えられます。
お金の悩み全般の対処法は生活費・お金の悩み対処ガイドにまとめています。
※本記事は2026年8月27日に各公式ページを確認して作成しています。制度の要件や取り扱いは変更される場合があり、自治体によって異なります。詳細は各窓口の公式情報をご確認ください。

