自己破産をしたあとにキャッシングやカードローンを検討するとき、最初に気になるのは「審査で何を見られるのか」ではないでしょうか。
結論から言うと、確認されるのは過去の情報だけではありません。信用情報に登録された内容に加えて、現在の収入、勤務状況、他社からの借入残高、直近の申し込み履歴などが合わせて確認されます。
この記事では、自己破産後の審査で確認される項目と、申し込みの前に自分で確認できることを整理します。審査基準は各社が公表しておらず、本記事は特定の会社の審査に通ることを保証するものではありません。
自己破産後の審査で見られる5つのポイント
貸金業者や金融機関が確認する内容は、大きく次の5つに分けて考えると整理しやすくなります。
- 信用情報機関に登録されている内容
- 現在の収入と、その安定性
- 勤務先・雇用形態・勤続年数
- 他社からの借入件数と残高
- 直近の申し込み履歴
いずれも「過去に何があったか」だけでなく「今、返済を続けられる状況か」を確認するための項目です。順番に見ていきます。
ポイント1:信用情報機関に登録されている内容
自己破産をすると、その事実が信用情報機関に登録されます。金融機関はこの情報を確認するため、通常より審査が慎重になります。
ここで大切なのは、自分の信用情報は自分で確認できるということです。ネット上の「何年で消える」という説明を探すよりも、開示請求をして現在の登録内容を実際に見るほうが確実です。
信用情報を開示請求できる3つの機関
日本には個人の信用情報を扱う機関が3つあり、加盟している会社の種類が異なります。自分がどこから借りていたかによって、確認すべき機関が変わります。
| 機関 | 主な加盟会社 | 本人開示の公式ページ |
|---|---|---|
| CIC | クレジットカード会社、信販会社、消費者金融など | 情報開示について(CIC) |
| JICC(日本信用情報機構) | 消費者金融、信販会社など | 信用情報の開示(JICC) |
| KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 銀行、銀行系カードローンなど | 本人開示の手続き(全国銀行協会) |
CICの開示手数料と受付時間(2026年8月27日確認)
例として、CICの公式ページに記載されている開示方法は次のとおりです。
- インターネット開示:手数料500円、受付時間は毎日8:00〜21:45、マイナンバーカードが必要
- 郵送開示:手数料1,500円、申し込みから1週間〜10日ほどで開示報告書が発送される
手数料や受付方法は変更される場合があります。申し込みの前に、必ず各機関の公式ページで最新の内容をご確認ください。
登録される情報の種類と登録期間は機関ごとに定められており、見直されることもあります。「あと何年で消えるか」を推測して申し込むより、開示報告書で現在の登録状況を確認してから判断するほうが、無駄な申し込みを減らせます。
ポイント2:現在の収入と、その安定性
審査では、毎月安定した収入があるかどうかが確認されます。見られるのは金額だけではなく、その収入が継続して見込めるかという点です。
収入の状況によっては、収入を証明する書類の提出を求められることがあります。どのような場合に提出が必要になるかは、キャッシングで収入証明書は必要?提出が求められるケースで整理しています。
ポイント3:勤務先・雇用形態・勤続年数
勤務先、雇用形態、勤続年数も確認項目です。転職直後や勤続期間が短い場合、収入の継続性を判断しにくいと見られることがあります。
申し込み内容に記載した勤務先が実在し、実際に在籍しているかを確認する「在籍確認」が行われる場合もあります。流れについてはキャッシングの在籍確認は何をする?電話の流れと不安を減らすポイントで解説しています。
ポイント4:他社からの借入件数と残高(総量規制)
すでに他社からの借入がある場合、その件数と残高も確認されます。貸金業者からの借入れには、貸金業法にもとづく総量規制があり、原則として年収の3分の1を超える貸付けは行えないとされています。
- 金融庁「貸金業法Q&A」(2026年8月27日確認)
- 日本貸金業協会「貸金業法の概要」(同日確認)
なお、銀行のカードローンは貸金業法上の総量規制の対象ではありませんが、各行が自主的に融資上限の目安を設けている場合があります。対象外だから借りやすい、という意味ではありません。
複数社から借りている場合の考え方は、キャッシングは複数社から借りられる?注意点と無理のない利用方法もあわせてご確認ください。
ポイント5:直近の申し込み履歴
見落とされやすいのが、申し込みそのものの履歴です。申し込みを行うと、その事実も信用情報機関に登録されます。
そのため、短期間に何社も申し込むと、資金繰りに困っている状況だと受け取られ、審査で不利になる場合があります。落ちたからすぐ次へ、と続けて申し込むのは避けたほうが安全です。
審査に通らなかったときに避けたいこと
結果が出なかったときこそ、次の行動が重要になります。次の3つは避けてください。
- 短期間に何社も申し込む:申し込み履歴が積み重なり、状況がさらに厳しくなる場合があります。
- 収入や勤務先を偽って申告する:事実と異なる申告は契約上の問題になります。
- 「審査なし」「ブラックでも必ず借りられる」とうたう業者を利用する:正規の貸金業者は登録を受けています。
その業者が登録を受けているかどうかは、金融庁の登録貸金業者情報検索で調べられます(2026年8月27日確認)。検索して見つからない業者からの勧誘には応じないでください。
返済や生活費が苦しいときの相談先
新たな借入れで返済を続けることが難しいと感じている場合は、借りる前に相談できる窓口があります。いずれも公的機関または業界団体の窓口です。
返済が遅れそうな段階で早めに連絡することで、選べる方法が残る場合があります。すでに返済が難しい場合はキャッシングの返済ができないときの対処法も参考にしてください。
よくある質問
自己破産後、どれくらい経てば申し込めますか?
一律の年数は決まっていません。信用情報の登録状況は機関ごとに異なり、審査基準も各社が個別に定めています。まずは信用情報を開示し、現在の登録内容を確認したうえで判断してください。
信用情報の開示は審査に影響しますか?
本人が自分の情報を開示請求する手続きは、申し込みとは別のものです。開示したこと自体が申し込み履歴として扱われるわけではありません。詳細は各機関の公式ページをご確認ください。
「ブラックでも借りられる」という広告は信用できますか?
貸付けには必ず審査があります。審査なしで貸すという表示や、登録を確認できない業者からの勧誘には応じないでください。前述の登録貸金業者情報検索で確認できます。
まとめ
自己破産後の審査では、信用情報に登録された内容だけでなく、現在の収入、勤務状況、他社借入、申し込み履歴が合わせて確認されます。
まず行うべきは、信用情報の開示請求で現在の状況を把握することです。そのうえで、返済できる金額かどうかを先に決め、焦って複数社へ申し込まないことが大切です。
債務整理の種類ごとの違いや、申し込み前に確認しておきたいことは自己破産・債務整理後でも借りられる?審査前に確認すべきポイントで解説しています。
※本記事は2026年8月27日に各公式ページを確認して作成しています。制度、手数料、受付方法は変更される場合があります。借入れには各社所定の審査があり、当サイトが利用可否や条件を保証するものではありません。


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